なつみのきもち

ねこのきもち的な

柿食う客 女体シェイクスピア 完熟リチャード三世 を観に行った

観てきました、完熟リチャード三世

ぱっと吊り下げられた幕が切り落とされて、7人が照らされる。シンプルな舞台にシンプルな照明。まず7人横並びのシルエットからかっこよかった。7人それぞれちがう黒のセクシーな衣装を着て、個性豊かに美しく立ってる。ワタシソウイウノダイスキデース。

七人がそれぞれの体や顔の印象を生かした美しく見せるヘアメイクと衣装。長い手足や首が本当にはえてて良かった。八坂さんのタイトミニから伸びるレース柄ストッキング。 女子の胸を高く盛った時にできる、胸下がまったいらになるところが好きすぎるんだけど、葉丸さん眼福だった。これ以上言うとちょっとアレな発言が多くなるので控えるね。

シェイクスピア詳しくないけど、そこはセリフ劇。全部セリフで説明してくれるから、超すんなりその世界に入り込めた。リチャードが動き出し話し始めると変わる空気。醜さで疎まれていたというリチャードは顔をゆがませたりする表現ではなく足を引きずったりした歩き方とかだけで醜さを表現してる。醜くて根性もひねり狂っている様を、顔と声は割と普通なトーンで演じてるのが狂気で怖くて良かった。ふみとさんもそうだけど、狂気じみたのって観るの楽しいよね。

リチャード以外は気持ち悪いくらいに美しい所作。話しかけたり答えたり殺されたり殺したりするにもいちいちポーズがあって、それが一枚の絵みたいに気持ち悪いくらいにきれいなの。後のアフタートークで演出さんが女体のグロテスクさを表現したかったって言ってたから印象として間違ってなかったと一安心。

八坂さんは四役やられてたんだけど、その中のヨーク王子がかわいくて。私八坂さんはお姫様なところしか観れてないからやんちゃで幼い印象の役が新鮮でした。あと、うざいほどキンキン喚くアン。リチャードに夫を殺されたのにそのリチャードの妻になるところ、最高に女の勝手さが出てた(笑)好き。

こんなにセリフの応酬なのにけっこうアドリブもあるみたいで、耐えきれずに笑ってしまう人がいたりしてジャニオタは複数回観たくなったよ。乱痴気公演、八坂さんがリチャードと聞いてうわぁ…DVDになったら買おう…ってなりました。観たかったよーーーー!!!!


シリーズも知らないしシェイクスピアもわからない観劇オタでもない私が珍しく行動力を発揮した1日だったけど、エンターテイメントはここにもあるって思って観に行って正解だったなぁ。